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初めての院内勉強会

昨日、赴任後最初の院内勉強会をさせていただきました。
ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)の開催に合わせて、ヨーロッパ各国の培養士の代表が集まってART laboratory(培養室)業務における問題提起や解決法などについて話し合う、alfaの会というものがあります。その会議で制定された培養室のレベルを客観的に評価するいくつかの指標について紹介させていただきました。例えば、体外受精での正常受精率は75%以上を目指しましょう、とか正常受精卵を5日目まで培養後の胚盤胞への発生率は60%以上、などと19項目ほどの工程で目標値(Benchmark value)が定められています。
当院へ赴任して約3カ月ほど経過していますが、最近の成績をまとめてみると、ほとんどの項目でBenchmark valueをクリアできているようでした。ただ、一部課題もあります。ICSIなど高度な技術がまだ習得できていない若手のスタッフもいるので、しばらくの間は管理者として若手の育成、そして培養室の層を厚くしていくことを最重要課題として取り組んでいこうと思っています。