ブログ / Diary

最近絶好調~お久しぶりですみません~

培養室ブログ、かなりお久しぶりの更新となります。

患者様の胚をお預かりし培養していくためのインキュベータには現在大きく分けて加湿型とドライ型があるのはご存知でしょうか?
加湿型インキュベータ
メリット:温度、CO2・O2ガス濃度の安定、非常時にガスの供給が滞る場合でもインキュベータ全体を一定化するように設定している為、急激な変動がない。
デメリット:各部屋に仕切られているわけではないため、他検体を観察するなどの開閉時インキュベータ外気の影響を受ける可能性がある。

ドライ型インキュベータ
メリット:各部屋に仕切られているので開閉の影響を受けない。清掃など管理が楽である。
デメリット:ガス供給が止まった場合すぐにインキュベータ内のCO2・O2濃度が変動する。

加湿型インキュベータが従来広く使用されてきたものでドライ型インキュベータのほうが比較的新しいものになります。また、最近主流になりつつあるタイムラプスインキュベータ(カメラが内蔵されておりタイムラプス動画が記録される)もドライ型インキュベータになります。

当院には加湿型インキュベータとタイムラプスではない通常のドライ型インキュベータとの二種類のインキュベータを設置しております。開院以来ドライ型インキュベータをメインで培養してきたのですが、ドライ型インキュベータの各部屋で温度測定を行った際、違いがみられました。各部屋でもばらつきがありましたが、設定温度37.0℃に対して実測値が1.9℃低い35.1℃の部屋もあったのです。このようなこともあり、当院では1年3カ月ほど前からドライ型インキュベータは仮置きのスペースとして利用しており、長期培養の際は加湿型インキュベータを使用しています。
胚盤胞までの培養をドライ型インキュベータから加湿型インキュベータに変えたところ良好胚盤胞発生率が上がりました。

それぞれのインキュベータでメリットデメリットはありますが、結果を踏まえますと当院の加湿型インキュベータ使用は正解だと培養室メンバー一同考えております。
流行りや最新機器の検討も大事ですが、「名を捨てて実を取る」ことが患者様の妊娠に近づくと信じて今後も取り組んでいきたいと存じます。