ブログ / Diary

2018年08月

生殖医療講習会

先日8月26日大阪での生殖医療従事者講習会に出席しました。この講習会は不妊治療専門医のシェープアップのため年3回開かれます。 大阪ではエスカレーターに乗る位置が進行方向右側で東京とは逆であることに戸惑いました。

卵子と年齢

実は卵子は、女性が生まれる前に作られて、誕生後は新しく作られないので、女性の卵子はその人の年齢と同じ年になります。 男性の精子が日々作られるのに対して、出生と同時にその数は減少をたどります。だから思春期から青年期、またその後の老年期へと体の中がゆっくり変化するように、卵子の中身やそれを支える周りの卵巣も変化していきます。 そして、その変化は単純ではありません。先週お話ししたように、卵子の構造はたくさんの大切な細胞...

卵子の中身

卵子とは女性の卵巣で作られて、精子と受精して新しい胚を作り出す、身体の中で最大の細胞です。最大といっても、わずか約0.2mmの大きさです。 こんなに小さい中ですが、大切な遺伝情報を伝えるための染色体、ミトコンドリア、紡錘体、ゴルジ体等たくさんの細胞器官が入っています。 排卵の時期になると、これらの器官は連動して、減数分裂を行い、受精の準備をします。だから一言に卵子の質、と言っても色々な因子があり、同じ周期に採卵した卵...

体に良い食物

先日某月刊誌に「体によい食物」の特集記事が掲載されていました。それによるとトップはうなぎ、ついでマグロ、カツオ、鶏むね肉だそうです。 どれもいかにも体に良さそうですね。 これらをコンスタントにまんべんなくとるのは、かなり努力が必要かな? 心がけます。

日本の不妊治療について

1. はじめまして、楠原淳子と申します。都内、大学病院にて産婦人科医として約10年間勤務後、アメリカのNorthwestern大学医学部の大学院にて生殖医学を学び、この夏に帰国しました。 日本の不妊治療件数は今や世界一とも言われていますが、これはなぜでしょう? 生殖医療(不妊治療)は、癌などの病気とは違い、国のルールや倫理感、社会的背景が合わさり、治療動向が国ごとに異なります。 治療の技術や方法は欧米と比べて決して劣っていま...

着床前診断

欧米では体外受精で獲得された卵が正常かどうか(染色体が異常かどうか)着床前診断が行われます。日本でもいづれ導入されると思われます。 しかし、日本人の体外受精を受ける人の年齢が高いので、その際欧米の方式が採用できるかどうか懸念されるところです。

排卵日予測のエコー

排卵のタイミングを予測するために排卵の前に超音波をしますが、あまり早い時期だと排卵日が予測できません。遅いと排卵が終了してしまっていることもあります。 ですから、排卵が過ぎてしまわないで、かつ排卵日の近くを狙ってエコーすることに心がけています。