ブログ / Diary

体外受精の成功率と年齢別データは?妊娠率を高めるための考え方

体外受精の成功率と年齢別データは?妊娠率を高めるための考え方

体外受精を検討している方にとって、「成功率はどれくらいなのか」は最初に知りたい情報ではないでしょうか。 結論から言えば、体外受精の成功率は年齢によって大きく異なり、一律の数字で語ることはできません。 日本産科婦人科学会が公表した「ARTデータブック2022」によると、治療開始周期あたりの生産率(実際に出産に至る確率)は32歳まで約22〜23%で推移しますが、33歳から徐々に低下し始め、37歳以降は年間約2%ずつ急激に下がっていきます...

不妊治療の流れと各ステップは?検査から体外受精までの進め方を徹底解説

不妊治療の流れと各ステップは?検査から体外受精までの進め方を徹底解説

「不妊治療って、具体的に何をするのだろう」 初めて不妊治療を考えた方の多くが、最初に抱く疑問ではないでしょうか。 漠然とした不安の正体は、治療の全体像が見えないことにあります。不妊治療は、初診での検査から始まり、タイミング法、人工授精、体外受精・顕微授精へと段階的に進んでいくのが一般的な流れです。 ただし、年齢や検査結果によっては最初から体外受精を選択するケースもあり、全員が同じ道筋をたどるわけではありません。 ...

卵子凍結の費用はいくらかかる?総額の目安と助成金の使い方

卵子凍結の費用はいくらかかる?総額の目安と助成金の使い方

卵子凍結を検討するうえで、多くの方が最初に気になるのが費用の問題ではないでしょうか。 「だいたいいくらかかるのか」「保険は使えるのか」「助成金はあるのか」といった疑問に、曖昧な表現ではなく具体的な数字で答えたいと思います。 卵子凍結は原則として自費診療であり、クリニックによって料金体系は大きく異なります。採卵・凍結の費用だけに目が行きがちですが、実際には事前検査、排卵誘発の薬剤費、毎年の保管料、そして将来使用す...

卵子凍結クリニックの選び方は?後悔しないための判断基準と費用を徹底解説

卵子凍結クリニックの選び方は?後悔しないための判断基準と費用を徹底解説

「卵子凍結を考えているけれど、どのクリニックを選べばいいのかわからない」 そんな声は決して少なくありません。卵子凍結は自費診療が中心であり、クリニックによって費用体系も凍結技術も異なります。加えて、採卵から凍結、将来の融解・体外受精までを見据えた長期的な関係性が必要になる治療だからこそ、最初のクリニック選びが重要な分岐点です。 この記事では、卵子凍結を検討している方に向けて、クリニックを選ぶ際に見落としがちな判...

なぜ5AAでも妊娠しないのか? ― 胚培養士が原因と“次に整理したいポイント”を解説 ―#6

なぜ5AAでも妊娠しないのか? ― 胚培養士が原因と“次に整理したいポイント”を解説 ―#6

こんにちは、楠原ウィメンズクリニック培養室です。 5AAの胚盤胞を移植しても妊娠しなかったときに、何を考えるべきかを解説します。 ●結論 5AAは非常に良好な胚盤胞ですが、 妊娠を保証する評価ではありません! 妊娠は 「胚 × 子宮 × タイミング」 の組み合わせで決まるため、 1回の移植で結果が出ないことは医学的に珍しくありません。 ●この記事で分かること ✔5AAでも妊娠しない主な理由 ✔1回の不成功でどこまで心配すべきか? ...

診療時間延長のお知らせ

診療時間延長のお知らせ(2026年5月7日より) ― 忙しい日々の中でも、あなたの大切な選択を支えるために ― 5月7日より、当院では診療体制を拡充し、 平日20時までの診療 (水曜日は午前診療のみ) 土曜日午後の診療 を新たに開始いたします。 ________________________________________ 現代の女性にとって、 仕事や家庭とご自身の体のケアを両立することは、決して簡単ではありません。 特に、不妊治療や卵子凍結を考える20〜40代...

受精しない原因はどこにある? 〜培養室から見る「受精障害の本当の理由」〜#5

こんにちは楠原ウィメンズクリニック培養室です。 「採卵はできたのに、受精しなかった...」 「精子も卵子も問題ないと言われたのに、なぜ?」 このようなお悩み、とても多いです。 実は受精は、単純な現象ではありません。 いくつものステップが重なって初めて成立します。 今回は、普段あまり知られていない 培養室の視点から、受精しない理由をわかりやすく解説します。 ●受精とは何が起きているのか? 体外受精や顕微授精では、 ✔...

受精したのに育たないのはなぜですか?~胚培養士が解説~#4

こんにちは楠原ウィメンズクリニック培養室です。 「受精はしたのに、胚盤胞まで育たなかった...」 「見た目は良さそうだったのに、途中で止まってしまった...」 こうした結果に、戸惑いやつらさを感じる方はとても多いです。 まずお伝えしたいのは、 同じような経験をされる方は少なくありませんということです。 今回は、胚培養士の視点から 「受精したのに育たない理由」をわかりやすく解説します。 ① 受精=ゴールではない? まず...

どんな人にPICSIは適していますか?~胚培養士が解説~#3

こんにちは楠原ウィメンズクリニック培養室です。 「精子の“質”ってどう評価されているの?」「前回うまくいかなかったのはなぜ?」 そんな疑問を感じている方もいらっしゃるかもしれません。 前回のブログでは、精子DNA断片化(DFI)について解説しました。 精子は“見た目”だけでは分からない部分があり、DNAレベルの質が胚発育に影響する可能性があることが知られています。 今回はその続きとして、 精子の「成熟度」に着目した選別方法であ...

精液検査が正常でも妊娠しない理由とは?~胚培養士が解説~#2

精液検査が正常でも妊娠しない理由とは?~胚培養士が解説~#2

こんにちは、楠原ウィメンズクリニック培養室です。 治療を続ける中で、「なぜうまくいかないのか」と不安に感じることもあるかと思います。 今回は、その一因となり得る“精子の見えない質”についてお話しします。 ●精子の“見えない質”を評価する「DFI検査」と「抗酸化力検査」 「精液検査は問題なかったのに、なかなかうまくいかない…?」 そのようなお悩みを抱えていませんか? 一般的な精液検査では 精子の数・運動率・形態を評価します...