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40歳以上の方の体外受精(ART)のための卵巣刺激法のコツ

全国的に高年齢の方のARTの割合が増えています。
2022年の当院の割合は46%でした。
年齢が上がると卵の数が減少し卵巣刺激が困難になりますが、それなりのコツがあります。

①初期化する:ホルモンを整えてから(月経3日目のFSHが10iu以下)スタートする。
②mildな刺激が良い:clomid1/2錠あるいは1錠を連日服用し、複数の卵胞径が10mmになったらHMGを追加投与する。
③AMHが1~1.5なら:clomidを5日間服用し注射FSHを追加し、場合によりantagonistも併用する。

2022年の当院の40歳以上の方の胚盤胞移植の妊娠率は28.9%でした。
40歳以上の卵巣刺激法コツはその他いろいろです。