ブログ / Diary

培養室長のブログ

胚盤胞によく似た細胞塊

胚盤胞によく似た細胞塊

当院でのARTの基本方針は"Freeze all"で一部、分割期(Day 3)凍結、残りはDay 5-6凍結保存としている。凍結融解胚盤胞移植の周期では当院以外でもassisted hatchingを施行することが多いように思える。胚移植を行った後、培養士は移植用カテーテル内部や周囲、また外筒を使用した場合にはその内部まで、胚が残存していないかどうかの確認を行う。その確認の際にカテーテル内や外筒の内部から収縮した脱出胚盤胞によく似た細胞塊が見つかることがある...

Giant oocyteについて

Giant oocyteについて

最近、培養室の仕事をしていると本当にたまたまだと思うのですが、Giant oocyteに遭遇することが多い気がしています。そこで少しgiant oocyteについて調べてみました。 マウスなどの実験動物とほぼ同程度の頻度(~0.3%)で、ヒトにおいてもGiant oocyteが生ずる。通常サイズの卵母細胞と比べて一回り大きいサイズのgiant oocyteは減数分裂に入るよりも前の過程で隣り合った二つの細胞が何らかの理由で一つに融合して形成されたもので、GV(卵核胞)...

初めての院内勉強会

昨日、赴任後最初の院内勉強会をさせていただきました。 ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)の開催に合わせて、ヨーロッパ各国の培養士の代表が集まってART laboratory(培養室)業務における問題提起や解決法などについて話し合う、alfaの会というものがあります。その会議で制定された培養室のレベルを客観的に評価するいくつかの指標について紹介させていただきました。例えば、体外受精での正常受精率は75%以上を目指しましょう、とか正常受精卵を5日...

はじめまして

2020年4月より培養室長として、楠原浩二先生の下でお世話になっている沖津摂です。早いもので、コロナが本格的に流行し始めた3月末に岡山から都内に出てきて3カ月が経過しました。初出勤日から顕微授精や胚の凍結保存などをさせていただきましたが、初めての培養室環境下でもしっかりと結果を出すことができ、それがかえって培養室スタッフに信頼してもらえる、良いきっかけになったように思います。 これまでの25年間の培養士としてのキャリアと、...