ブログ / Diary

サウナは精子に有意な変化をもたらす

こんにちは、楠原ウィメンズクリニック培養室です。 近年流行っているサウナについて言及していきたいと思います。 東京都内でもおしゃれなサウナが続々とオープンしており、居酒屋と併設されたサウナや会員制サウナ、まるでホテルのようなサウナとバラエティに溢れていますよね。 でもそのサウナ、入りすぎは禁物です… 少し前に報告された論文ですが、 「Seminal and molecular evidence that sauna exposure affects human sperm...

培養室よりTwitterとInstagramはじめました!

こんにちは、培養室です。 4月より培養室のTwitterとInstagramのアカウントを作成いたしました! Twitterでは論文や文献のご紹介をメインに、 Instagramでは培養室の活動報告や培養室内の様子、アイスブレイクで銀座グルメ(個人的な趣味)を投稿していきます^^ 始めたばかりなので、コンセプトずれることもありますが大目に見てください┏○)) フォローしてくださると嬉しいです! Twitter → @kusuharalabo Instagram → @kusu...

子宮内膜症治療に新たな薬が出ました

従来、子宮内膜症(以下内膜症)にはピル(LEP)や黄体ホルモン(ディナゲスト・ジェノゲスト)やGn-RH agonist(ブセレリン)等がありました。その人の内膜症の進行度により使いわけます。 今回新たに加わったレルミナは、より強力な作用が期待でき、進行した内膜症の方に向いているかと思われます。 このように内膜症にはいろいろな薬剤がありその人にベストな薬剤を選択し、治療が効果をあげればより軽度な薬剤に切り替えていきます。 内膜症...

不妊症の人には子宮内膜症を合併している人が多い

通常、子宮内膜症は月経痛や慢性的な骨盤痛、性交痛を伴なうことが多い病気です。 さらに不妊症の原因にもなりやすく、子宮内膜症がある人の50%は不妊症になると言われています。 痛みの症状がある人は、早目に婦人科に受診し子宮内膜症があるかチェックしましょう。

2022年4月より体外受精に保険が使えるようになりました

皆様、ご承知のように2022年4月より体外受精や顕微授精などの補助生殖医療(ART)に保険が使えるようになりました。 通院してい患者さんは費用面でのハードルが低くなったので、これを機会にステップアップを始める方が増えています。 費用の詳細は当クリニックのHPに詳しく掲載しております。

当院からの学会発表が優秀演題候補にノミネートされました。

2022年5月28日に哺乳動物の卵やヒトの生殖医療についての学会(日本卵子学会)が開催されます。 当院から出題した『Piezo-ICSIにおける異常破膜によって生じる変性はPVP嚗露で回避できる』という演題が、この度優秀演題にノミネートされました。 アカデミー賞にノミネートされたようなもので、ノミネートされただけでも光栄です。 選抜されれば言う事ありません。

多嚢胞性卵巣(PCOS)とART

PCOSは日本人女性の10%位存在するといわれ、ポピュラーな卵巣の疾患です。 通常、排卵障害・月経不順・無月経・多毛・肥満傾向などの症状を伴い、また不妊の原因にもなります。 排卵をスムーズにさせるためにはletrozoleという内服薬があります。 しかし他の不妊原因として精子異常や卵管閉鎖などがあると生殖補助医療(ART)が必要になります。 ARTをするには卵巣刺激ホルモン剤を注射し、卵胞を発育させます。 これを調節卵...

当院の培養室長 沖津がFM西東京「妊活ラジオ」に出演いたしました!

こんにちは、楠原ウィメンズクリニックの培養室です。 2022年2月13日(日)に放送されたFM西東京「妊活ラジオ~先端医療の気になるあれこれ~」に当院の培養室長である沖津が出演いたしました。 内容は「胚培養士と保険について」です。 患者さんと直接、接する機会が少ない胚培養士ですが、少しでも私達について知っていただけたら嬉しいです。 過去の放送はFM西東京のホームページよりお聞きいただけます。 →こちらをクリック

保険診療でARTは変化したか?

御存知のように本年4月1日より従来自費診療であった体外受精などの補助生殖医療(ART)が保険対象になりました。3月にARTを予定していた人が4月に持ち越され4月のART件数が増えています。 しかしまだ余裕があります。お急ぎの方は御相談下さい。

卵子凍結(未受精卵子の凍結保存)について

こんにちは、楠原ウィメンズクリニックの培養室です。 近年、需要が増している「卵子凍結(未受精卵凍結)」についてお話していきたいと思います。 まず、卵子凍結とは卵と精子の受精を行う前の卵のみを凍結することを指し、大きく分けて「医学的適応」と「社会的適応」により実施されます。 ●医学的適応…癌など悪性腫瘍に罹患した方が、化学療法などの治療により卵巣機能が低下してしまう前に妊孕性温存のため凍結を行うこと。 ●社会的適...