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あなたの妊孕力、卵巣予備能はどのくらい?

こんにちは、楠原ウィメンズクリニックの培養室です。

最近ではさっしーが卵子凍結済みだと公表したのが話題でしたね。

現在すぐの結婚は考えてはいないけど、いつかは子供は欲しい、または子供が欲しくなる時がくるかもしれないからと卵子凍結を検討される方が増えています。

また、東京都の卵子凍結に対する助成金も追い風になってきていると言えます。


そこで、今回は女性の妊孕力(妊娠する力・卵巣予備能)について解説していきます。


まず日本における出生数は年々低下しており、2021年では出生数が約81万人だったのが2022年では約77万人と、7年連続減少してしまいました。

2021年の平均初婚年齢は夫が31.0歳、妻が29.5歳で、

第1子出生時の母の平均年齢の年次推移も
1975年で25.7歳
1995年で27.5歳
2005年で29.1歳だったのが

2021年では30.9歳とこちらも平均年齢が上がっております。



●年齢による卵子の数は年齢別でどのくらい変化するのか?

卵子の数は生まれた時の赤ちゃんで約200万個、10代では30~50万個、20代では10万個、30代では2~3万個、閉経時では1,000個と加齢と共に減少していきます。



●子供が最低でも一人欲しい時の妊活時期はいつか?

2015年に出された文献によると(Habbema et al. Hum Reprod. 30; 2215-21 2015)、
不妊と診断された患者さんに限定せず自然妊娠でかつ90%の確率で子供1人を生むには32歳から、子供2人を生むには27歳から妊活を開始する必要があります。

どうしてもではないが出来れば欲しい、75%の確率で子供一人を生むには37歳から、子供2人を生むには34歳から妊活を開始する必要があります。



★そこで現在のご自身の妊孕力を把握するにはどうすれば良いでしょうか?

まず一つ目が卵胞の数(AFC胞状卵胞数)を調べる! → 超音波検査
二つ目がAMHの値を調べる! → 採血


AMH検査とは血液中のAMHの濃度を測ることで、その値から卵子がどの程度残っているかを推測する指標として用います。

AMH値が低ければ残されている卵子が少ないことが推測でき、低すぎる場合には早発卵巣不全などの可能性が考えられます。

一方で、AMH値が高ければまだ卵子はたくさん残っていると推測できますが、数値が高すぎる場合は、排卵障害があり、これまで排卵が行われてこなかった可能性があります。これを多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)と言います。


年齢30歳時点でのAMH中央値(ng/mL)は 4.02
34歳では3.14
37歳では2.27
40歳では1.47

AMHの測定は月経周期による値の変化は少ないので、20代後半から妊孕性の低下の把握が必要な女性にとって卵巣予備能を知る良い指標となります。


AMHを測定する注意点
※低値だから妊娠できない、高値だから妊娠しやすいと直結して考える値ではない。
※卵巣内卵子の数を推測するものであり、質を推定する値ではない。


現在、東京都ではTOKYOプレコンゼミと称してAMH検査に助成金があります!
→詳細はこちら

パートナーの有無は問わず、妊娠や出産を考える都内在住の18~39歳が対象です。
当院も協力医療機関として参画しております。


また、法律婚や事実婚の関係にあるご夫婦はより詳しい不妊検査や一般不妊治療が出来る助成金(最大5万円を上限)もあるので、こちらも一緒にご確認ください。
→詳細はこちら


手始めに今のご自身の妊孕力はどの程度であるのかと調べてみるとよいかもしれません^^

ご参考になれば幸いです。