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妊活の始め方は?最初に手をつけることと受診を決める目安を徹底解説
「そろそろ子どもを」と考え始めたものの、何から手をつければいいのか分からず、情報だけを集めて足踏みしてしまう。そんな方は多いのではないでしょうか。基礎体温、サプリメント、食事、運動、検査と、やったほうがよいとされることは次々に出てきますが、どれを先にすべきかまでは誰も教えてくれませんよね。結論からお伝えすると、妊活でやるべきことには優先順位がつけられます。効果が確かめられている領域はそれほど多くないため、まずそこに手を入れてから余力を他に回す、という順番が現実的です。今回は、最初に手をつけたいこと、タイミングの考え方、そして受診を決める目安を分かりやすく解説します。この記事でわかること✓妊活で最初に手をつけたい4つのこと✓排卵日を当てにいくより、周辺期に頻度を保つ考え方✓妊活を二人で始める意味✓受診を決める期間の目安と当院の初診の流れ目次01妊活で最初に手をつけたい4つのこと02排卵日を「当てにいく」より周辺期に頻度を保つ03妊活は「二人で始める」もの04始める前に「いつ受診するか」を決めておく05楠原ウィメンズクリニックで最初の一歩を一緒に始めましょう06参考文献この記事の監修者学歴・東京都出身・白百合学園高校 卒業・杏林大学 医学部卒業・アメリカ ノースウェスタン大学院 Master of Science of Reproductive Science卒業経歴・2006年 杏林大学 医師初期研修終了・2006年 東京慈恵会医科大学 産婦人科入局・2010年 産婦人科専門医取得後、東京慈恵会医科大学 助教(以後、産婦人科生殖班にて診療と教育に従事)・2016年 米国ノースウェスタン大学院にて不妊治療の基礎医学から社会背景まで学ぶ・2018年 修士号を取得し卒業・2019年 東京慈恵会医科大学 産婦人科 助教および副医局長として勤務(“年齢における卵子の質の変化”をテーマとした研究論文にて博士号取得)・2022年 楠原ウィメンズクリニックにて勤務所属学会・日本産婦人科学会認定専門医 研修指導医・日本生殖医学会会員 生殖専門医・日本がん・生殖医学会認定 生殖医療ナビゲーター・日本産婦人科遺伝子診療学会会員妊活で最初に手をつけたい4つのことアメリカ生殖医学会は、予防できる不妊因子として次の4つを挙げています。裏を返せば、世の中に出回る妊活情報の多くは、この4つの外側にあるものです。・体重の異常(肥満・やせ)・喫煙習慣・性感染症・加齢体重について肥満になると血液中のインスリンが高まり、男性ホルモンの産生が亢進するため、無排卵や無月経といった月経の異常が増えるとされています。ただし、理想体重まで落とさなければ意味がないわけではありません。食事療法と運動療法による減量では、標準体重の5%以内という目安でも月経の状態が改善することがあります。反対に、急激な体重減少は視床下部に障害を与え、未婚女性の無月経の30〜40%はダイエットによるものといわれています。この場合の無月経は頑固で排卵誘発を必要とすることが多いため、極端な減量には慎重でいたいところです。喫煙について男女どちらにとっても見過ごせない要因です。喫煙は男性の造精機能に悪影響を及ぼすとされ、精子数は非喫煙者より15〜24%少ないという報告があります。女性側では卵巣の老化を促進するとされ、喫煙者の体外受精の成功率は非喫煙者の約半分にとどまるという報告も。受動喫煙の影響も同程度とされていますので、パートナーの喫煙も含めて一緒に考えていきましょう。性感染症について代表がクラミジア感染症です。症状が軽く気づかれないまま経過することが多いのですが、感染が卵管や腹腔内へ広がると狭窄や閉塞を招き、不妊の原因になり得ます。内服の薬で治せる場合もありますので、心当たりの有無にかかわらず一度調べておきましょう。加齢についてこれだけは努力で止められません。卵子の老化、卵巣内の卵胞プールの減少、子宮機能への影響が重なり、妊娠のしやすさは少しずつ下がっていきます。だからこそ、他の3つに早く手を入れることが意味を持ちます。なお栄養面では、葉酸も押さえておきたいポイントです。こども家庭庁は、妊娠を計画している女性などについて、通常の食事に加えてサプリメントなどから1日400μgの葉酸を摂ることが望まれるとしています。時期の目安は妊娠の1か月以上前から妊娠3か月まで。妊娠が分かってからでは間に合わない部分があります。排卵日を「当てにいく」より周辺期に頻度を保つ妊活を始めた方が最初につまずきやすいのが、排卵日を正確に特定しようとして疲れてしまうことです。自然妊娠には排卵日周辺での性交渉が必須ですが、大切なのは「周辺」という部分。正確な排卵日が分からなくても、その周辺期であれば妊娠は可能です。実は、排卵日当日の性交では妊娠率がむしろ低く、排卵2日前が最も高いと報告されています。さらに精子は3日ほど生きているため、排卵日にこだわらず、2〜3日に1回の頻度を保つことのほうが大切だとされています。この考え方に立つと、やるべきことが変わります。1日を狙い澄ますのではなく、その前後の数日間に頻度を保つという発想になりますから、負担はむしろ軽くなるはずです。「排卵日を外したかもしれない」と悔やむ必要も薄れていきますよね。そのうえで役立つのが、次の2つの道具です。基礎体温月経周期のリズムや高温相の長さが見えるため、受診時にも話が早く進みます。ただし測定だけで排卵日を特定するのは難しく、負担になっては本末転倒です。数週間分でも十分な手がかりになります。排卵検査薬基礎体温が排卵の「後」を教えてくれるのに対し、こちらは排卵の「前」を教えてくれます。自宅でできるので、組み合わせると周辺期の見当がつけやすくなります。どちらも「当てにいくための道具」ではなく、「周辺期の幅をつかむための道具」だとお考えください。妊活は「二人で始める」もの妊活という言葉は女性側の取り組みとして語られがちですが、実際には二人で始めるものです。ここまでお伝えした4つの要因のうち、喫煙と体重は男性側にも同じように関わります。肥満や高血圧、高脂血症などの生活習慣病がある男性ではEDが80%に達するという報告もあり、生活を見直す意味は男女で変わりません。そして、男性側の状態は見た目や体調から判断できず、分かるのは精液検査だけです。しかも精子の状態は測定のたびに変動するため、当院では1回の結果で結論を出さず、複数回の結果をもとに判断しています。「何も自覚がないから大丈夫」と考えず、早い段階で一度調べておくと、その後の見通しが立てやすくなります。もう一つ、ご夫婦のあいだで情報を共有していただきたいという点もお伝えさせてください。精子の状態をパートナーに伝えられずにいる例が実際にあり、そのために話が前へ進まなくなってしまうこともあります。あせる必要はありません。二人で足並みをそろえておくことが、結果として遠回りを防いでくれます。楠原ウィメンズクリニックへのお問い合わせはこちら ▶始める前に「いつ受診するか」を決めておく妊活の始め方を語るとき、意外と抜け落ちやすいのが、いつやめて受診に切り替えるかという線引きになります。始めることだけを決めて走り出すと、迷いながら時間だけが過ぎてしまうことがあるためです。期間の目安は1年とされています。日本生殖医学会も、不妊症と判断する一定期間は一般に1年とされていると説明しています。同学会は、米国生殖医学会が2023年に女性の年齢が35歳未満なら1年、35歳以上なら6か月の不妊期間を経た時点で検査を始めることを提唱していると紹介してもいます。当院でも、年齢が高い場合には結婚から6か月ほどで検査を始めていただくようお伝えしてまいりました。数字で見ると、この線引きの意味がつかみやすくなるでしょう。避妊せずに通常の性生活を送るカップル100組のうち、1年間でおよそ70組が妊娠し、2年目に残りのうち20組ほどが妊娠するとされています。1年という線は、この分布のなかで一区切りをつける位置に引かれているわけです。受診を決めたときのために、当院の初診についても触れておきます。・予約: Web予約後にWeb問診票を入力してからご来院ください。・当日の流れ: 受付 → 問診票の確認 → 医師の問診 → 超音波検査 → 医師からのご説明 → 血液検査 → 会計・持ち物: 保険資格確認書またはマイナンバーカード。紹介状や検査データ、基礎体温票がある方はあわせてご持参ください。超音波検査で卵巣や子宮の状態を確認しますので、月経中は避けてご予約いただけると安心です。費用面では、東京都の不妊検査等助成事業を活用できる場合があります。夫婦ともに対象の検査を受けた場合に上限5万円まで助成される制度で、検査開始時の妻の年齢が40歳未満の夫婦が対象、1組1回限りです。「まだ治療を始める気持ちは固まっていないけれど、検査だけ受けたい」というご希望でも全く問題ありません。関連記事・不妊治療の助成金はまだ使える?保険適用後の支援制度と申請の流れを徹底解説楠原ウィメンズクリニックで最初の一歩を一緒に始めましょう妊活の始め方は、体重・喫煙・性感染症・年齢という4つを点検するところから始まります。そのうえで排卵日を当てにいくのではなく周辺期に頻度を保ち、二人で情報を分け合いながら進めていきましょう。最後に「いつ受診するか」の線をあらかじめ決めておけば、迷ったときの判断に困らなくなります。楠原ウィメンズクリニックは、銀座駅A1出口すぐの場所にあります。1996年の開業以来、多くの患者様と向き合ってきた生殖医療専門医が在籍しており、妊活の入口としてブライダルチェックもご用意しています。平日夜20時までや土日診療も実施しておりますので、働きながらの通院も可能です。「何から始めればいいか分からない」という方も、まずは一度ご相談にいらしてください。お二人にとっての最適な一歩を、一緒に探していきましょう。楠原ウィメンズクリニックへのお問い合わせはこちら ▶参考文献・こども家庭庁 葉酸摂取が妊娠前から大切な理由とは・日本生殖医学会 生殖医療Q&A・東京都妊活課 不妊治療を受ける・東京都福祉局 不妊検査等助成事業の概要不妊症治療ガイド(参考情報サイト)



