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不妊に症状はあるの?受診を判断する期間と年齢の目安を徹底解説
「妊娠を望んで半年、そろそろ1年になるけれど、自分は不妊なのだろうか」そう感じ始めたとき、何か体にサインが出るものなのか、気になって調べ始める方は多いのではないでしょうか。「見た目で分かるサイン」といった情報を目にすると、余計に不安になってしまいますよね。結論からお伝えすると、不妊症そのものには自覚症状がほとんどありません。妊娠しないという結果そのものが唯一の共通したサインです。つまり、症状を探すという発想では答えにたどり着きにくいのです。今回は、症状が出るとすればそれは何のサインなのか、そして症状ではなく何を基準に受診を決めればよいのかを分かりやすく解説します。この記事でわかること✓不妊そのものに自覚症状がほとんどない理由✓月経不順や強い月経痛が示す病気の可能性✓症状がないまま進むクラミジア感染症の注意点✓期間と年齢で受診を決める目安目次01不妊そのものに自覚症状はほとんどない02症状が出るのは「不妊の背後にある病気」のほう03症状がないまま進む代表が「クラミジア感染症」04症状ではなく「期間と年齢」で受診を決める05楠原ウィメンズクリニックへまずはご相談ください06参考文献この記事の監修者学歴・東京都出身・白百合学園高校 卒業・杏林大学 医学部卒業・アメリカ ノースウェスタン大学院 Master of Science of Reproductive Science卒業経歴・2006年 杏林大学 医師初期研修終了・2006年 東京慈恵会医科大学 産婦人科入局・2010年 産婦人科専門医取得後、東京慈恵会医科大学 助教(以後、産婦人科生殖班にて診療と教育に従事)・2016年 米国ノースウェスタン大学院にて不妊治療の基礎医学から社会背景まで学ぶ・2018年 修士号を取得し卒業・2019年 東京慈恵会医科大学 産婦人科 助教および副医局長として勤務(“年齢における卵子の質の変化”をテーマとした研究論文にて博士号取得)・2022年 楠原ウィメンズクリニックにて勤務所属学会・日本産婦人科学会認定専門医 研修指導医・日本生殖医学会会員 生殖専門医・日本がん・生殖医学会認定 生殖医療ナビゲーター・日本産婦人科遺伝子診療学会会員不妊そのものに自覚症状はほとんどない不妊症とは、通常の性生活を行っているにもかかわらず1年が経過しても妊娠しない状態を指します。定義そのものが「妊娠しないという結果」で成り立っているため、痛みや発熱のように体が知らせてくれる種類のものではありません。見た目で分かるサインを探しても、答えは見つかりにくいのが実情です。月経が毎月きちんと来ていて、痛みも不調もまったくない方が、検査を受けて初めて卵管の問題が見つかることもあります。数字で見ると、状況がつかみやすくなります。・避妊せず通常の性生活を送るカップル100組のうち1年間で約70組が妊娠・2年目に残りのうち約20組が妊娠・約10組が2年を経ても妊娠に至らない妊娠までにかかる時間には、もともと幅があるということです。だからこそ、症状の有無で判断しようとすると、迷いが深まってしまいます。なお、自然に妊娠が成立するためには排卵日前後での性交渉が必須です。この点が満たされないまま期間だけが過ぎているケースもありますので、まずはご自身の月経周期を振り返ってみてください。症状が出るのは「不妊の背後にある病気」のほうでは、月経不順や月経痛には意味がないのかというとそうではありません。これらは不妊そのもののサインではなく、不妊の原因になり得る病気のサインだと捉えると、位置づけがはっきりします。月経不順・無月経 → 排卵障害の可能性肥満によりインスリンが高まり男性ホルモンの産生が亢進すると、無排卵や無月経が増えるとされています。反対に、急激な体重減少も視床下部に障害を与え、未婚女性の無月経の30〜40%はダイエットによるものといわれています。強い月経痛 → 子宮内膜症の可能性卵巣内にチョコレートのう腫として現れることがあり、経腟超音波で確認できます。同じ検査で子宮筋腫や子宮腺筋症、卵管水腫の有無も確認していきます。基礎体温の高温相が短い → 黄体機能の不全の可能性高温相はおおよそ14〜16日が目安です。12日以下と短い場合は、着床の妨げにつながる可能性も否定できません。男性側についても触れておきます。精子の状態を見た目や体調から判断することはできず、分かるのは精液検査だけです。しかも測定のたびに変動するため、当院では1回の結果で判断せず、複数回の結果をもとに考えていきます。ぜひご夫婦一緒に調べていきましょう。症状がないまま進む代表が「クラミジア感染症」症状がないことこそ受診の理由になる。この逆説がもっとも当てはまるのがクラミジア感染症です。クラミジアに感染しても、おりものが多少増える程度で症状が軽く、気づかれないまま経過することが少なくありません。ところが感染が子宮から卵管、腹腔内へ広がると、卵管の狭窄や閉塞を引き起こし、不妊の原因になり得ます。精子と卵子が出会う通り道そのものが細くなってしまうわけです。見過ごしていただきたくないのは、この過程が痛みも発熱もないまま進むことがあるという点です。何年も前の感染が、いま卵管の状態として残っている場合もあります。症状がないことは、問題がないことの証明にはなりません。一方で、クラミジアは内服の薬で治せることがあるという点も知っておいてください。早い段階で見つけて治療すれば、卵管に影響が及ぶ前に手を打てる可能性があります。当院では不妊検査の一環として感染症の採血を行っています。なお、アメリカ生殖医学会は予防できる不妊因子として、体重異常・喫煙習慣・性感染症・加齢の4つを挙げています。4つのうち3つは、日々の生活のなかで対処できるものです。楠原ウィメンズクリニックへのお問い合わせはこちら ▶症状ではなく「期間と年齢」で受診を決める症状を物差しにすると判断が定まりません。代わりに使っていただきたいのが、期間と年齢という2つの軸です。期間の目安不妊症と判断する一定期間は、一般に1年とされています。避妊せずに1年が過ぎているなら、症状の有無にかかわらず一度調べてみましょう。年齢による前倒し35歳未満なら1年、35歳以上なら6か月の不妊期間で検査を始めることが提唱されています。当院でも年齢が高い場合は、結婚から6か月ほどで検査を始めていただくようお伝えしています。月経不順が続いている方、月経痛が重い方、子宮内膜症を指摘されたことがある方は、期間にかかわらず早めに調べておく意味があります。費用面では、東京都の不妊検査等助成事業を活用できる場合があります。・助成内容: 上限5万円までの助成(夫婦ともに検査を受けた場合)・対象: 検査開始時の妻の年齢が40歳未満の夫婦(1組1回限り)「治療はまだ考えていないけれど、検査だけ受けたい」というご希望でも全く問題ありません。もう一つ、ご夫婦のあいだで情報を共有していただきたいという点もお伝えさせてください。精子の状態をパートナーに伝えられずにいる例が実際にあり、そのために話が前に進まなくなってしまうこともあります。不妊はどちらか一方の問題ではありませんから、結果を分け合いながら次の一歩を決めていきましょう。関連記事・不妊治療の助成金はまだ使える?保険適用後の支援制度と申請の流れを徹底解説楠原ウィメンズクリニックへまずはご相談ください不妊そのものに自覚症状はほとんどなく、症状として表に出てくるのは、その背後にある病気のほうです。だからこそ、避妊せずに過ごした期間とご自身の年齢という2つの軸で受診を決めていただくのが確かな方法といえます。何も感じないまま過ぎている時間こそ、一度確かめてみる価値があります。楠原ウィメンズクリニックは、銀座駅A1出口すぐの場所にあります。1996年の開業以来、多くの患者様と向き合ってきた生殖医療専門医が在籍しており、まず妊娠を妨げている原因があるかどうかを明らかにするところから診療を組み立てています。平日夜20時までや土日診療も実施しておりますので、働きながらの通院も可能です。気になりながら動けずにいるという方も、まずは一度ご相談にいらしてください。楠原ウィメンズクリニックへのお問い合わせはこちら ▶参考文献・日本生殖医学会 生殖医療Q&A・東京都福祉局 不妊検査等助成事業の概要・東京都妊活課 不妊症についての基礎知識不妊症治療ガイド(参考情報サイト)



