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体外受精のスケジュールは?採卵から移植までの流れと通院回数を徹底解説
「体外受精を始めたいけれど、どのくらいの期間がかかるのだろう」「仕事を続けながら通えるのだろうか」と、治療を検討するとき、多くの方がまず気にするのがスケジュールではないでしょうか。採卵や移植といった言葉は聞いたことがあっても、実際にいつ何をするのか、どのくらい通院するのかは見えにくいものです。
先に全体像をお伝えすると、体外受精は「採卵周期」と「移植周期」という2つの大きな流れで進みます。新鮮胚移植なら最短で1か月程度、凍結融解胚移植なら2か月程度が目安です。ただし、選ぶ卵巣刺激法によって期間も通院回数も変わるため、「自分の場合はどうなるか」を理解しておくことが、仕事や生活との両立を考えるうえで欠かせません。
この記事では、体外受精の全体スケジュールを採卵周期・移植周期に分けて整理し、刺激法による違い、通院回数の目安、仕事と両立するための考え方までをお伝えします。
この記事の監修者学歴東京都出身/白百合学園高校 卒業/杏林大学 医学部卒業/アメリカ ノースウェスタン大学院 Master of Science of Reproductive Science卒業経歴・2006年 杏林大学 医師初期研修終了・2006年 東京慈恵会医科大学 産婦人科入局・2010年 産婦人科専門医取得後、東京慈恵会医科大学 助教(以後、産婦人科生殖班にて診療と教育に従事)・2016年 米国ノースウェスタン大学院にて不妊治療の基礎医学から社会背景まで学ぶ・2018年 修士号を取得し卒業・2019年 東京慈恵会医科大学 産婦人科 助教および副医局長として勤務(“年齢における卵子の質の変化”をテーマとした研究論文にて博士号取得)・2022年 楠原ウィメンズクリニックにて勤務所属学会日本産婦人科学会認定専門医 研修指導医/日本生殖医学会会員 生殖専門医/日本がん・生殖医学会認定 生殖医療ナビゲーター/日本産婦人科遺伝子診療学会会員
体外受精スケジュールの全体像
まず押さえておきたいのが、体外受精は「周期」という単位で進むという点です。
体外受精の1つの治療周期は、生理が始まってから妊娠判定までを指し、おおむね1か月から1か月半が一区切りの目安となります。全体の工程は、事前検査、卵巣刺激(排卵誘発)、採卵・採精、受精、培養、胚移植、黄体補充、妊娠判定という流れで進んでいきます。
ここで多くの方が戸惑うのが、「採卵」と「移植」が必ずしも同じ月に行われるわけではないという点です。胚移植には、採卵と同じ周期に移植する新鮮胚移植と、採卵後、胚を凍結保存して別の周期に移植する凍結融解胚移植の2種類があります。新鮮胚移植なら採卵から妊娠判定まで最短1か月程度で進められますが、凍結融解胚移植では採卵の次周期以降の移植となるため、早くても2か月程度を見込んでおく必要があります。
近年は、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の予防や着床環境を整える観点から、いったん全ての胚を凍結する全胚凍結を選び、翌周期以降に移植する方法が主流になりつつあります。つまり「採卵した周期にそのまま妊娠判定まで進む」というイメージだけを持っていると、実際の期間とずれることがあります。最初に全体像を押さえておくことが、見通しを立てる第一歩になるでしょう。
採卵周期のスケジュールと流れ
体外受精の前半にあたるのが、卵子を採取するまでの採卵周期です。通院が最も集中する時期でもあります。
採卵周期は、生理が始まった日を1日目として数えます。生理が始まると、複数の卵子を育てるために卵巣刺激(排卵誘発)を開始します。注射や内服薬で卵巣に働きかけながら、超音波検査やホルモン検査で卵胞の育ち具合を数日おきに確認します。卵胞が十分に育ったら採卵日を決定し、採卵の約34〜36時間前に、卵子の最終的な成熟を促す注射を行います。この注射のタイミングは、採卵の成否に関わるため、時間の指定は正確に守る必要があります。
採卵当日は、麻酔下で経腟超音波を見ながら、膣の壁を通して卵巣の卵胞に針を刺し、卵子を吸引して取り出していきます。採卵そのものは15〜20分程度で終わることが多く、その後はクリニックで安静にしてから帰宅となります。採卵日は半日から1日の休みを確保しておくと安心です。
採卵までの通院回数は、卵胞の発育を見るためにおおむね3〜5回が目安です。ただし、卵胞の育ち方には個人差があり、受診日や採卵日が2〜3日前に決まることも珍しくありません。生理開始から2〜3週間ほどは、ある程度フレキシブルに予定を調整できると、ベストなタイミングを逃さずに済みます。
移植周期のスケジュールと流れ
採卵を終えたら、いよいよ受精卵を子宮に戻す移植周期に入ります。ここは採卵周期と比べて、スケジュールをコントロールしやすい時期です。
新鮮胚移植であれば、採卵から3〜5日後に移植をします。凍結融解胚移植では、採卵した周期の次回以降の周期に融解して移植します。
凍結融解胚移植には、自然周期とホルモン補充周期の2つの進め方があります。自然周期は、自分の排卵に合わせて移植日を決める方法で、薬の使用が少ない一方、排卵日のタイミングを見極める必要も出てくるでしょう。ホルモン補充周期は、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモン剤で子宮内膜を整えてから移植する方法です。移植日を事前に決めやすいため、仕事や予定との両立を重視する方には調整しやすい進め方だといえるでしょう。近年のデータで、妊娠中の高血圧症や出血など周産期の違いが認められており、これまでの妊娠出産歴や、既往歴によっても、移植の方法を相談する必要があります。
胚移植そのものは、細いカテーテルで子宮内に胚を戻す処置で、当日のうちに完了します。痛みはほとんどなく、麻酔をしないことが一般的です。移植後は黄体ホルモンの補充を続けながら、約10〜14日後に妊娠判定を行います。この判定を待つ期間は、結果が気になり精神的に落ち着かない方も多いものです。日常を大きく変える必要はありませんが、無理のない過ごし方を心がけるとよいでしょう。
楠原ウィメンズクリニックでは、お一人おひとりの体の状態や生活に合わせた治療計画について、生殖医療専門医が個別にご相談を承っています。スケジュールに不安がある方は、お気軽にお問い合わせください。
体外受精についてはこちら ▶
卵巣刺激法によってスケジュールは変わる
体外受精のスケジュールを最も大きく左右するのが、採卵周期で行う卵巣刺激法の選び方です。同じ体外受精でも、選ぶ方法によって治療の長さがかなり違ってきます。
代表的な高刺激法のうち、ロング法は採卵する前の周期から薬の使用を始めるため、全体の期間が長くなり、40日以上かかることもあります。一方、ショート法やアンタゴニスト法は生理が始まってから薬を開始するため、2週間程度で進むのが一般的です。注射を続けながら黄体ホルモンを併用するPPOS法は、通院回数を抑えやすく、忙しい方にも組みやすい方法とされています。
これらの高刺激法に対して、飲み薬を中心に少量の注射を組み合わせる低刺激法や、薬をほとんど使わない自然周期法もあります。これらは体への負担や通院回数が少ない反面、一度に採れる卵子の数は少なくなりやすい傾向があります。
どの方法が合うかは、年齢や卵巣の状態(卵巣予備能)、これまでの治療経過によって変わってきます。卵巣機能が良好であれば幅広い選択肢から選べますが、卵巣機能が低下している場合は低刺激法が中心になることもあるでしょう。ここで大切なのは、刺激法は「強ければよい」というものではないという視点です。卵巣の状態に合わない刺激は、かえって卵子の質に影響することもあるため、自分の体に合った方法を医師と相談して選ぶことが、結果的に近道になります。
体外受精の通院回数はどのくらいか
スケジュールと並んで気になるのが、トータルでどのくらい通院するのかという点でしょう。
厚生労働省が作成した不妊治療と仕事との両立サポートハンドブックでは、体外受精の1周期あたりの通院日数の目安を、採卵から胚移植まで含めた約2か月間の合計でおおむね5〜12回としています。内訳をおおまかに見ると、採卵までに卵胞の発育を確認するための通院が3〜5回、採卵後の胚移植と妊娠判定で最低でも2回、加えて事前の検査などで数回が必要になります。
通院が最も集中するのは、卵巣刺激から採卵にかけての約2週間の時期です。卵胞の育ち具合やホルモン値を確認するため、最初は1週間に一度程度、採卵前は2、3日後に受診が必要になることもあります。移植周期は排卵日の特定と胚移植日と診察日も少なくなります。「ずっと頻繁に通い続ける」のではなく、時期によって通院の密度に波があると理解しておくと、見通しが立てやすくなるでしょう。
通院負担を減らす工夫として、自己注射があります。看護師の指導を受けたうえで自宅で注射を行えば、注射のためだけの通院は必要ありません。通院回数や仕事との両立が心配な方は、どのような選択肢があるか、事前に相談しておくことをおすすめします。
仕事と両立しながら治療を進めるには
体外受精のスケジュールで多くの方が悩むのが、仕事との両立です。治療の特性を理解すれば、無理のない進め方が見えてきます。
両立のうえで鍵になるのは、「予定が読みにくい時期」と「読みやすい時期」を見分けておく姿勢でしょう。採卵周期は受診日や採卵日が直前に決まりやすく、コントロールが難しい時期になります。一方、ホルモン補充周期での移植は移植日を事前に決めやすいため、大切な仕事の予定はこちらの時期に合わせるといった工夫もできるでしょう。採卵日と移植日はできるだけ休みを確保し、それ以外は柔軟に対応するという考え方が現実的でしょう。
職場との関係では、早めに状況を共有しておくことが負担の軽減につながります。すべてを詳しく伝える必要はありませんが、急な通院が生じうることを伝えておくだけでも、調整のしやすさは変わってくるでしょう。有給休暇や時間単位の休暇、リモートワークなど、使える制度を確認しておくと心強い備えになります。
通院しやすい環境を選ぶことも、両立の大切な要素です。診療時間が長く、土日にも対応しているクリニックであれば、仕事を大きく休まずに通える可能性も高まるでしょう。楠原ウィメンズクリニックでは、平日夜20時までの診療に加え、土曜・日曜の診療も実施しているため、仕事と両立しながら通いたい方にも通院しやすい環境を整えています。
楠原ウィメンズクリニックで体外受精のご相談を
体外受精のスケジュールは、採卵周期と移植周期という2つの流れで進み、新鮮胚移植なら最短1か月、凍結融解胚移植なら2か月程度が一区切りの目安となるでしょう。ただし、卵巣刺激法の選び方や体の反応によって、期間も通院回数も一人ひとり異なってきます。大切なのは、一般的な流れを理解したうえで、自分の状況に合った計画を医師と一緒に立てることにあります。
楠原ウィメンズクリニックは、1996年の開業以来、多くの不妊患者の診療にあたってきた銀座のクリニックです。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医・日本生殖医学会生殖医療専門医が在籍し、お一人おひとりの卵巣の状態や生活スタイルに合わせた卵巣刺激法の選択から、移植のスケジュール調整まで丁寧に対応しています。
銀座駅A1出口すぐという好アクセスに加え、平日夜20時までの診療や土曜・日曜の診療も実施しているため、仕事と両立しながら通いたい方にも通院しやすい環境を整えています。スケジュールや仕事との両立に不安がある方も、まずは一度ご相談ください。
お問い合わせはこちら ▶
不妊症治療ガイド(参考情報サイト)
先に全体像をお伝えすると、体外受精は「採卵周期」と「移植周期」という2つの大きな流れで進みます。新鮮胚移植なら最短で1か月程度、凍結融解胚移植なら2か月程度が目安です。ただし、選ぶ卵巣刺激法によって期間も通院回数も変わるため、「自分の場合はどうなるか」を理解しておくことが、仕事や生活との両立を考えるうえで欠かせません。
この記事では、体外受精の全体スケジュールを採卵周期・移植周期に分けて整理し、刺激法による違い、通院回数の目安、仕事と両立するための考え方までをお伝えします。
この記事の監修者学歴東京都出身/白百合学園高校 卒業/杏林大学 医学部卒業/アメリカ ノースウェスタン大学院 Master of Science of Reproductive Science卒業経歴・2006年 杏林大学 医師初期研修終了・2006年 東京慈恵会医科大学 産婦人科入局・2010年 産婦人科専門医取得後、東京慈恵会医科大学 助教(以後、産婦人科生殖班にて診療と教育に従事)・2016年 米国ノースウェスタン大学院にて不妊治療の基礎医学から社会背景まで学ぶ・2018年 修士号を取得し卒業・2019年 東京慈恵会医科大学 産婦人科 助教および副医局長として勤務(“年齢における卵子の質の変化”をテーマとした研究論文にて博士号取得)・2022年 楠原ウィメンズクリニックにて勤務所属学会日本産婦人科学会認定専門医 研修指導医/日本生殖医学会会員 生殖専門医/日本がん・生殖医学会認定 生殖医療ナビゲーター/日本産婦人科遺伝子診療学会会員
体外受精スケジュールの全体像
まず押さえておきたいのが、体外受精は「周期」という単位で進むという点です。
体外受精の1つの治療周期は、生理が始まってから妊娠判定までを指し、おおむね1か月から1か月半が一区切りの目安となります。全体の工程は、事前検査、卵巣刺激(排卵誘発)、採卵・採精、受精、培養、胚移植、黄体補充、妊娠判定という流れで進んでいきます。
ここで多くの方が戸惑うのが、「採卵」と「移植」が必ずしも同じ月に行われるわけではないという点です。胚移植には、採卵と同じ周期に移植する新鮮胚移植と、採卵後、胚を凍結保存して別の周期に移植する凍結融解胚移植の2種類があります。新鮮胚移植なら採卵から妊娠判定まで最短1か月程度で進められますが、凍結融解胚移植では採卵の次周期以降の移植となるため、早くても2か月程度を見込んでおく必要があります。
近年は、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の予防や着床環境を整える観点から、いったん全ての胚を凍結する全胚凍結を選び、翌周期以降に移植する方法が主流になりつつあります。つまり「採卵した周期にそのまま妊娠判定まで進む」というイメージだけを持っていると、実際の期間とずれることがあります。最初に全体像を押さえておくことが、見通しを立てる第一歩になるでしょう。
採卵周期のスケジュールと流れ
体外受精の前半にあたるのが、卵子を採取するまでの採卵周期です。通院が最も集中する時期でもあります。
採卵周期は、生理が始まった日を1日目として数えます。生理が始まると、複数の卵子を育てるために卵巣刺激(排卵誘発)を開始します。注射や内服薬で卵巣に働きかけながら、超音波検査やホルモン検査で卵胞の育ち具合を数日おきに確認します。卵胞が十分に育ったら採卵日を決定し、採卵の約34〜36時間前に、卵子の最終的な成熟を促す注射を行います。この注射のタイミングは、採卵の成否に関わるため、時間の指定は正確に守る必要があります。
採卵当日は、麻酔下で経腟超音波を見ながら、膣の壁を通して卵巣の卵胞に針を刺し、卵子を吸引して取り出していきます。採卵そのものは15〜20分程度で終わることが多く、その後はクリニックで安静にしてから帰宅となります。採卵日は半日から1日の休みを確保しておくと安心です。
採卵までの通院回数は、卵胞の発育を見るためにおおむね3〜5回が目安です。ただし、卵胞の育ち方には個人差があり、受診日や採卵日が2〜3日前に決まることも珍しくありません。生理開始から2〜3週間ほどは、ある程度フレキシブルに予定を調整できると、ベストなタイミングを逃さずに済みます。
移植周期のスケジュールと流れ
採卵を終えたら、いよいよ受精卵を子宮に戻す移植周期に入ります。ここは採卵周期と比べて、スケジュールをコントロールしやすい時期です。
新鮮胚移植であれば、採卵から3〜5日後に移植をします。凍結融解胚移植では、採卵した周期の次回以降の周期に融解して移植します。
凍結融解胚移植には、自然周期とホルモン補充周期の2つの進め方があります。自然周期は、自分の排卵に合わせて移植日を決める方法で、薬の使用が少ない一方、排卵日のタイミングを見極める必要も出てくるでしょう。ホルモン補充周期は、エストロゲンやプロゲステロンといったホルモン剤で子宮内膜を整えてから移植する方法です。移植日を事前に決めやすいため、仕事や予定との両立を重視する方には調整しやすい進め方だといえるでしょう。近年のデータで、妊娠中の高血圧症や出血など周産期の違いが認められており、これまでの妊娠出産歴や、既往歴によっても、移植の方法を相談する必要があります。
胚移植そのものは、細いカテーテルで子宮内に胚を戻す処置で、当日のうちに完了します。痛みはほとんどなく、麻酔をしないことが一般的です。移植後は黄体ホルモンの補充を続けながら、約10〜14日後に妊娠判定を行います。この判定を待つ期間は、結果が気になり精神的に落ち着かない方も多いものです。日常を大きく変える必要はありませんが、無理のない過ごし方を心がけるとよいでしょう。
楠原ウィメンズクリニックでは、お一人おひとりの体の状態や生活に合わせた治療計画について、生殖医療専門医が個別にご相談を承っています。スケジュールに不安がある方は、お気軽にお問い合わせください。
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卵巣刺激法によってスケジュールは変わる
体外受精のスケジュールを最も大きく左右するのが、採卵周期で行う卵巣刺激法の選び方です。同じ体外受精でも、選ぶ方法によって治療の長さがかなり違ってきます。
代表的な高刺激法のうち、ロング法は採卵する前の周期から薬の使用を始めるため、全体の期間が長くなり、40日以上かかることもあります。一方、ショート法やアンタゴニスト法は生理が始まってから薬を開始するため、2週間程度で進むのが一般的です。注射を続けながら黄体ホルモンを併用するPPOS法は、通院回数を抑えやすく、忙しい方にも組みやすい方法とされています。
これらの高刺激法に対して、飲み薬を中心に少量の注射を組み合わせる低刺激法や、薬をほとんど使わない自然周期法もあります。これらは体への負担や通院回数が少ない反面、一度に採れる卵子の数は少なくなりやすい傾向があります。
どの方法が合うかは、年齢や卵巣の状態(卵巣予備能)、これまでの治療経過によって変わってきます。卵巣機能が良好であれば幅広い選択肢から選べますが、卵巣機能が低下している場合は低刺激法が中心になることもあるでしょう。ここで大切なのは、刺激法は「強ければよい」というものではないという視点です。卵巣の状態に合わない刺激は、かえって卵子の質に影響することもあるため、自分の体に合った方法を医師と相談して選ぶことが、結果的に近道になります。
体外受精の通院回数はどのくらいか
スケジュールと並んで気になるのが、トータルでどのくらい通院するのかという点でしょう。
厚生労働省が作成した不妊治療と仕事との両立サポートハンドブックでは、体外受精の1周期あたりの通院日数の目安を、採卵から胚移植まで含めた約2か月間の合計でおおむね5〜12回としています。内訳をおおまかに見ると、採卵までに卵胞の発育を確認するための通院が3〜5回、採卵後の胚移植と妊娠判定で最低でも2回、加えて事前の検査などで数回が必要になります。
通院が最も集中するのは、卵巣刺激から採卵にかけての約2週間の時期です。卵胞の育ち具合やホルモン値を確認するため、最初は1週間に一度程度、採卵前は2、3日後に受診が必要になることもあります。移植周期は排卵日の特定と胚移植日と診察日も少なくなります。「ずっと頻繁に通い続ける」のではなく、時期によって通院の密度に波があると理解しておくと、見通しが立てやすくなるでしょう。
通院負担を減らす工夫として、自己注射があります。看護師の指導を受けたうえで自宅で注射を行えば、注射のためだけの通院は必要ありません。通院回数や仕事との両立が心配な方は、どのような選択肢があるか、事前に相談しておくことをおすすめします。
仕事と両立しながら治療を進めるには
体外受精のスケジュールで多くの方が悩むのが、仕事との両立です。治療の特性を理解すれば、無理のない進め方が見えてきます。
両立のうえで鍵になるのは、「予定が読みにくい時期」と「読みやすい時期」を見分けておく姿勢でしょう。採卵周期は受診日や採卵日が直前に決まりやすく、コントロールが難しい時期になります。一方、ホルモン補充周期での移植は移植日を事前に決めやすいため、大切な仕事の予定はこちらの時期に合わせるといった工夫もできるでしょう。採卵日と移植日はできるだけ休みを確保し、それ以外は柔軟に対応するという考え方が現実的でしょう。
職場との関係では、早めに状況を共有しておくことが負担の軽減につながります。すべてを詳しく伝える必要はありませんが、急な通院が生じうることを伝えておくだけでも、調整のしやすさは変わってくるでしょう。有給休暇や時間単位の休暇、リモートワークなど、使える制度を確認しておくと心強い備えになります。
通院しやすい環境を選ぶことも、両立の大切な要素です。診療時間が長く、土日にも対応しているクリニックであれば、仕事を大きく休まずに通える可能性も高まるでしょう。楠原ウィメンズクリニックでは、平日夜20時までの診療に加え、土曜・日曜の診療も実施しているため、仕事と両立しながら通いたい方にも通院しやすい環境を整えています。
楠原ウィメンズクリニックで体外受精のご相談を
体外受精のスケジュールは、採卵周期と移植周期という2つの流れで進み、新鮮胚移植なら最短1か月、凍結融解胚移植なら2か月程度が一区切りの目安となるでしょう。ただし、卵巣刺激法の選び方や体の反応によって、期間も通院回数も一人ひとり異なってきます。大切なのは、一般的な流れを理解したうえで、自分の状況に合った計画を医師と一緒に立てることにあります。
楠原ウィメンズクリニックは、1996年の開業以来、多くの不妊患者の診療にあたってきた銀座のクリニックです。日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医・日本生殖医学会生殖医療専門医が在籍し、お一人おひとりの卵巣の状態や生活スタイルに合わせた卵巣刺激法の選択から、移植のスケジュール調整まで丁寧に対応しています。
銀座駅A1出口すぐという好アクセスに加え、平日夜20時までの診療や土曜・日曜の診療も実施しているため、仕事と両立しながら通いたい方にも通院しやすい環境を整えています。スケジュールや仕事との両立に不安がある方も、まずは一度ご相談ください。
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