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不妊治療の流れと各ステップは?検査から体外受精までの進め方を徹底解説
「不妊治療って、具体的に何をするのだろう」
初めて不妊治療を考えた方の多くが、最初に抱く疑問ではないでしょうか。
漠然とした不安の正体は、治療の全体像が見えないことにあります。不妊治療は、初診での検査から始まり、タイミング法、人工授精、体外受精・顕微授精へと段階的に進んでいくのが一般的な流れです。
ただし、年齢や検査結果によっては最初から体外受精を選択するケースもあり、全員が同じ道筋をたどるわけではありません。
この記事では、不妊治療の流れを各ステップに分けて紹介し、ステップアップの判断基準や2022年から拡大された保険適用の条件まで、治療を始める前に知っておきたい情報を整理してお伝えします。
不妊治療とは
日本生殖医学会の定義では、「男女が妊娠を希望し、ある一定期間、避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合」を不妊としています。
「一定期間」とはおおむね1年間とされており、1年経っても妊娠に至らない場合は不妊症の検査・治療を考慮してよいとされてきました。
ただし、35歳以上の方や月経不順がある方、子宮内膜症の既往がある方などは、1年を待たずに早めの受診が推奨されています。
年齢が上がるほど卵子の質は低下し、妊娠率も下がるため、「気になったタイミング」が受診の適切なタイミングだと考えてよいでしょう。
不妊の原因は女性側だけにあるとは限りません。
こども家庭庁の情報によると、不妊の原因は男女それぞれに存在し、男性側に原因がある割合も約半数にのぼるとされています。
だからこそ、不妊治療は夫婦(パートナー)で取り組むことが前提であり、初診から二人で来院するのが理想的な第一歩です。
初診から始まる不妊検査の流れ
不妊治療の第一歩は、原因を探るための検査から始まります。
検査は月経周期に合わせて段階的に行うため、すべてのスクリーニング検査が終わるまでに1〜2か月程度を見込んでおきましょう。
女性の主な検査
女性の不妊検査は、月経周期のタイミングに応じて複数の検査を組み合わせて実施されます。
月経中(生理2〜5日目)に行うのが基礎ホルモン検査です。
FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体化ホルモン)、プロラクチンなどの血中濃度を調べ、卵巣機能や排卵の状態を評価するのが目的です。
同じタイミングでAMH検査(抗ミュラー管ホルモン)を行うことも多く、卵巣に残っている卵子の数の目安を把握できます。
月経終了後から排卵前にかけては、超音波検査で卵胞の発育状況を確認しつつ、子宮卵管造影検査(HSG)を行うのが一般的でしょう。
HSGは子宮の形態と卵管の通過性を調べる重要な検査で、卵管が詰まっている場合は自然妊娠や人工授精での妊娠が難しいため、治療方針に直結する情報が得られます。
排卵後には、黄体期のホルモン検査やフーナーテスト(性交後検査)を行い、排卵が正常に起きているか、精子が子宮頸管を通過できているかを確認します。
男性の検査
男性の検査の基本は精液検査です。
精子の数、運動率、形態などを調べ、自然妊娠や人工授精が可能かどうかを判定するもので、不妊治療の初期段階で必ず行われる検査の一つです。
楠原ウィメンズクリニックでは精液検査は予約制で、採精は院内で行う方法と自宅で採取して持参する方法の両方に対応しています。
男性側に精子の数や運動率の低下が認められた場合、一般不妊治療では妊娠が難しいと判断され、体外受精や顕微授精といった生殖補助医療へのステップアップが早期に検討されることもあります。
ステップ1|タイミング法
検査の結果、大きな問題が見つからなかった場合、まず試みるのがタイミング法です。
超音波検査やホルモン検査で排卵日を正確に予測し、もっとも妊娠しやすいタイミングで性交渉を持つよう指導する方法で、不妊治療のもっとも基本的なステップにあたります。
「自分でも排卵日は予測しているのに、わざわざクリニックに通う意味はあるのか」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、市販の排卵検査薬や基礎体温だけでは排卵日の特定精度に限界があります。
クリニックでは経腟超音波で卵胞の大きさを直接計測し、ホルモン値と合わせて排卵のタイミングをより正確に判断できるため、自己流のタイミング法とは精度が大きく異なるのです。
排卵がうまく起きていない場合には、クロミフェンなどの排卵誘発剤を内服して卵胞の発育を促す「排卵誘発法」を併用することもあります。
排卵誘発を行うことで排卵のタイミングがコントロールしやすくなり、妊娠率の向上が期待できるでしょう。
タイミング法での治療期間はこれまでの不妊期間や原因、年齢によりますが、目安3〜6周期程度です。
半年ほど試みても妊娠に至らない場合、次のステップへの移行を検討しましょう。
ただし、年齢が35歳以上の方や、明らかな不妊原因がある方については、タイミング法の回数を短縮して早めにステップアップを判断するケースもあります。
ステップ2|人工授精(AIH)
人工授精は、洗浄・濃縮したパートナーの精子を排卵のタイミングに合わせて子宮内に直接注入する方法です。
「人工」という名前から大がかりな手術をイメージする方もいますが、実際は細いカテーテルを使って数分で終わる処置であり、痛みもほとんどありません。
人工授精が有効なのは、精子の数や運動率がやや低い場合、性交障害がある場合、子宮頸管粘液の分泌が不十分な場合などです。
精子を子宮頸管を通過させて直接子宮内に送り込むことで、卵子と精子が出会う確率を高められるのが最大の利点です。
ただし、原因不明不妊の場合、人工授精の1回の妊娠率は、タイミング法と比較して劇的に高いわけではないので、一般には3〜6回を目安に実施し、妊娠に至らなければ体外受精へのステップアップが提案されます。
楠原ウィメンズクリニックでは、一般不妊治療から体外受精・顕微授精まで幅広い治療法に対応し、お一人おひとりに合った治療プランをご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。
▶ 楠原ウィメンズクリニックへのお問い合わせはこちらから
ステップ3|体外受精(IVF)と顕微授精(ICSI)
人工授精で妊娠に至らなかった場合、または検査の結果から一般不妊治療では妊娠が難しいと判断された場合、体外受精・顕微授精へとステップアップします。
これらは生殖補助医療(ART)と呼ばれ、体の外で受精を行い、得られた胚(受精卵)を子宮に戻す方法です。
体外受精と顕微授精の違い
体外受精(IVF)は、採卵で取り出した卵子に精子を振りかけて自然に受精させる方法です。
一方、顕微授精(ICSI)は、顕微鏡下で1個の精子を卵子に直接注入する方法で、精子の数が極端に少ない場合や運動率が低い場合に選択されるのが一般的です。
どちらを選択するかは、精液検査の結果や過去の治療歴をもとに医師が相談します。
体外受精の流れ
体外受精は以下の段階を経て進みます。
まず排卵誘発剤を用いて複数の卵子を育て、十分に発育した段階で採卵手術を実施します。
楠原ウィメンズクリニックでは超急速ガラス化保存法(Vitrification法)を採用しており、得られた良好な胚を凍結保存することも可能です。
採卵後は受精・培養を経て、適切な発育段階に達した胚を子宮に移植します。
移植後約2週間で妊娠判定を行い、血中hCGの値から妊娠の成立を確認します。
培養士が毎日の培養状態を医師に報告する体制を整えており、医師と培養士がそれぞれの専門的視点から胚の状態を検討する仕組みです。
体外受精の成功率は、こうした培養室と医師の連携体制によって左右される側面が大きいといえるでしょう。
ステップアップのタイミングをどう判断する
不妊治療で悩ましいのが、「いつ次のステップに進むべきか」という判断です。
目安としては、タイミング法は3〜6周期、人工授精は4〜6回とされていますが、年齢や原因によって柔軟に判断しましょう。
たとえば、35歳以上であればタイミング法を長期間続けるよりも、早めに人工授精や体外受精へ移行するほうが合理的な場合が多いです。
40歳以上の方であれば、検査結果次第で初診からいきなり体外受精を提案されることもあります。
日本産科婦人科学会のデータでも、体外受精の妊娠率は35歳を境に低下し始め、40歳を超えると急激に下がることが報告されています。
「もう少し一般不妊治療を続けたい」という気持ちと、「年齢的に早めにステップアップしたほうがよいのでは」という焦りの間で揺れる方は少なくないはずです。
楠原ウィメンズクリニックでは体外受精セミナーを定期開催しており、治療の詳細やスケジュール、費用について事前に情報を得たうえで判断できる環境が整っています。
ステップアップの決断は、正確な情報と医師との十分な対話のうえに成り立つものです。
不妊治療の保険適用と費用の目安
2022年4月から不妊治療の保険適用範囲が大幅に拡大されました。
タイミング法や人工授精といった一般不妊治療に加え、体外受精・顕微授精などの生殖補助医療も保険の対象となり、窓口での自己負担は原則3割に軽減されています。
ただし、生殖補助医療の保険適用には条件があります。
治療開始時点で女性の年齢が43歳未満であること、胚移植の回数が40歳未満は通算6回、40〜43歳未満は通算3回までという制限が設けられています。
なお、タイミング法や人工授精には年齢制限・回数制限はありません。
回数のカウント対象は胚移植のみで、採卵回数は含まれない点も覚えておくとよいでしょう。
保険適用になったことで、かつては数十万円かかっていた体外受精の1周期あたりの費用が大幅に軽減されたのは間違いありません。
高額療養費制度を活用すれば、1か月あたりの自己負担額を所得に応じた上限額に抑えることも可能です。
過去12か月に3回以上自己負担が上限に達した場合は「多数回該当」が適用され、さらに負担が軽くなる仕組みもあります。
一つ注意しておきたいのが、保険診療と自費診療の併用(混合診療)が原則認められていない点です。
保険適用外の先進医療との併用は認められていますが、それ以外の自費診療を組み合わせた場合、保険適用分を含めた全額が自己負担になるため、治療方針を決める際には医師と十分に確認しておきましょう。
楠原ウィメンズクリニックは生殖補助医療実施医療機関として認定されており、保険適用での不妊治療に対応しています。
先進医療の併用も可能で、東京都では2026年度より都内在住の方向けに不妊治療の助成金の拡大がされました。
仕事と不妊治療を両立させるために
不妊治療で意外と負担になるのが、通院のスケジュール管理でしょう。
タイミング法や人工授精では月経周期に合わせた通院が必要で、排卵日の前後には急な来院を求められることもあります。
体外受精になると、採卵周期中は3〜5回程度の通院が必要になるのが一般的です。
「仕事があるから通えない」という理由で治療を諦めてしまう方もいますが、クリニック選びの段階で診療時間やアクセスを確認しておくことで、両立のハードルは下がります。
銀座駅A1出口すぐの立地にある楠原ウィメンズクリニックは、平日夜20時まで診療を実施しているため、仕事帰りの通院にも対応しやすい環境が整っています。
土日も診療を行っており、平日に休みを取りにくい方でもスケジュールを組みやすいでしょう。
また、不妊治療は精神的な負担も決して小さくありません。
治療がうまくいかないとき、ステップアップを提案されたとき、費用面での不安が大きくなったときなどです。
そうした局面で信頼できる医師やスタッフに相談できるかどうかは、治療を続けるうえでの大きな支えになるでしょう。
楠原ウィメンズクリニックでは培養士からの説明機会も設けており、治療の過程で生じる疑問に対して多角的な視点から回答を得られる体制になっています。
不妊治療は夫婦二人で取り組むもの
不妊治療の流れを理解するうえで忘れてはならないのが、「不妊治療は女性だけのもの」ではないという視点です。
男性側の検査は精液検査が基本ですが、検査の結果によっては泌尿器科的な治療が必要になる場合もあります。
楠原ウィメンズクリニックでは男性不妊にも対応しており、精液検査から治療方針の相談まで一つのクリニックで完結できる体制を整えています。
パートナーと一緒に治療に臨める環境は、精神的な支えという面でも大きな意味を持つでしょう。
楠原ウィメンズクリニックで不妊治療の相談を
不妊治療は、検査から始まりタイミング法、人工授精、体外受精・顕微授精へと段階的に進んでいきます。
ただし、年齢や原因に応じた柔軟な治療計画が重要であり、画一的な「順番どおり」にこだわる必要はありません。
楠原ウィメンズクリニックは、1996年の開業以来、多くの不妊患者の診療にあたってきた実績を持つ銀座のクリニックです。
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医・日本生殖医学会生殖医療専門医が在籍し、初期の不妊検査から体外受精・顕微授精まで幅広い治療法をご提供しています。
銀座駅A1出口すぐの立地で、平日夜20時まで診療しており、初めての方はWebシステムから予約を取ることも可能です。
「不妊かもしれない」と感じたら、まずは一歩踏み出してみてください。
▶お問い合わせはこちら
不妊症治療ガイド(参考情報サイト)
初めて不妊治療を考えた方の多くが、最初に抱く疑問ではないでしょうか。
漠然とした不安の正体は、治療の全体像が見えないことにあります。不妊治療は、初診での検査から始まり、タイミング法、人工授精、体外受精・顕微授精へと段階的に進んでいくのが一般的な流れです。
ただし、年齢や検査結果によっては最初から体外受精を選択するケースもあり、全員が同じ道筋をたどるわけではありません。
この記事では、不妊治療の流れを各ステップに分けて紹介し、ステップアップの判断基準や2022年から拡大された保険適用の条件まで、治療を始める前に知っておきたい情報を整理してお伝えします。
不妊治療とは
日本生殖医学会の定義では、「男女が妊娠を希望し、ある一定期間、避妊することなく通常の性交を継続的に行っているにもかかわらず、妊娠の成立をみない場合」を不妊としています。
「一定期間」とはおおむね1年間とされており、1年経っても妊娠に至らない場合は不妊症の検査・治療を考慮してよいとされてきました。
ただし、35歳以上の方や月経不順がある方、子宮内膜症の既往がある方などは、1年を待たずに早めの受診が推奨されています。
年齢が上がるほど卵子の質は低下し、妊娠率も下がるため、「気になったタイミング」が受診の適切なタイミングだと考えてよいでしょう。
不妊の原因は女性側だけにあるとは限りません。
こども家庭庁の情報によると、不妊の原因は男女それぞれに存在し、男性側に原因がある割合も約半数にのぼるとされています。
だからこそ、不妊治療は夫婦(パートナー)で取り組むことが前提であり、初診から二人で来院するのが理想的な第一歩です。
初診から始まる不妊検査の流れ
不妊治療の第一歩は、原因を探るための検査から始まります。
検査は月経周期に合わせて段階的に行うため、すべてのスクリーニング検査が終わるまでに1〜2か月程度を見込んでおきましょう。
女性の主な検査
女性の不妊検査は、月経周期のタイミングに応じて複数の検査を組み合わせて実施されます。
月経中(生理2〜5日目)に行うのが基礎ホルモン検査です。
FSH(卵胞刺激ホルモン)、LH(黄体化ホルモン)、プロラクチンなどの血中濃度を調べ、卵巣機能や排卵の状態を評価するのが目的です。
同じタイミングでAMH検査(抗ミュラー管ホルモン)を行うことも多く、卵巣に残っている卵子の数の目安を把握できます。
月経終了後から排卵前にかけては、超音波検査で卵胞の発育状況を確認しつつ、子宮卵管造影検査(HSG)を行うのが一般的でしょう。
HSGは子宮の形態と卵管の通過性を調べる重要な検査で、卵管が詰まっている場合は自然妊娠や人工授精での妊娠が難しいため、治療方針に直結する情報が得られます。
排卵後には、黄体期のホルモン検査やフーナーテスト(性交後検査)を行い、排卵が正常に起きているか、精子が子宮頸管を通過できているかを確認します。
男性の検査
男性の検査の基本は精液検査です。
精子の数、運動率、形態などを調べ、自然妊娠や人工授精が可能かどうかを判定するもので、不妊治療の初期段階で必ず行われる検査の一つです。
楠原ウィメンズクリニックでは精液検査は予約制で、採精は院内で行う方法と自宅で採取して持参する方法の両方に対応しています。
男性側に精子の数や運動率の低下が認められた場合、一般不妊治療では妊娠が難しいと判断され、体外受精や顕微授精といった生殖補助医療へのステップアップが早期に検討されることもあります。
ステップ1|タイミング法
検査の結果、大きな問題が見つからなかった場合、まず試みるのがタイミング法です。
超音波検査やホルモン検査で排卵日を正確に予測し、もっとも妊娠しやすいタイミングで性交渉を持つよう指導する方法で、不妊治療のもっとも基本的なステップにあたります。
「自分でも排卵日は予測しているのに、わざわざクリニックに通う意味はあるのか」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、市販の排卵検査薬や基礎体温だけでは排卵日の特定精度に限界があります。
クリニックでは経腟超音波で卵胞の大きさを直接計測し、ホルモン値と合わせて排卵のタイミングをより正確に判断できるため、自己流のタイミング法とは精度が大きく異なるのです。
排卵がうまく起きていない場合には、クロミフェンなどの排卵誘発剤を内服して卵胞の発育を促す「排卵誘発法」を併用することもあります。
排卵誘発を行うことで排卵のタイミングがコントロールしやすくなり、妊娠率の向上が期待できるでしょう。
タイミング法での治療期間はこれまでの不妊期間や原因、年齢によりますが、目安3〜6周期程度です。
半年ほど試みても妊娠に至らない場合、次のステップへの移行を検討しましょう。
ただし、年齢が35歳以上の方や、明らかな不妊原因がある方については、タイミング法の回数を短縮して早めにステップアップを判断するケースもあります。
ステップ2|人工授精(AIH)
人工授精は、洗浄・濃縮したパートナーの精子を排卵のタイミングに合わせて子宮内に直接注入する方法です。
「人工」という名前から大がかりな手術をイメージする方もいますが、実際は細いカテーテルを使って数分で終わる処置であり、痛みもほとんどありません。
人工授精が有効なのは、精子の数や運動率がやや低い場合、性交障害がある場合、子宮頸管粘液の分泌が不十分な場合などです。
精子を子宮頸管を通過させて直接子宮内に送り込むことで、卵子と精子が出会う確率を高められるのが最大の利点です。
ただし、原因不明不妊の場合、人工授精の1回の妊娠率は、タイミング法と比較して劇的に高いわけではないので、一般には3〜6回を目安に実施し、妊娠に至らなければ体外受精へのステップアップが提案されます。
楠原ウィメンズクリニックでは、一般不妊治療から体外受精・顕微授精まで幅広い治療法に対応し、お一人おひとりに合った治療プランをご提案しています。まずはお気軽にご相談ください。
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ステップ3|体外受精(IVF)と顕微授精(ICSI)
人工授精で妊娠に至らなかった場合、または検査の結果から一般不妊治療では妊娠が難しいと判断された場合、体外受精・顕微授精へとステップアップします。
これらは生殖補助医療(ART)と呼ばれ、体の外で受精を行い、得られた胚(受精卵)を子宮に戻す方法です。
体外受精と顕微授精の違い
体外受精(IVF)は、採卵で取り出した卵子に精子を振りかけて自然に受精させる方法です。
一方、顕微授精(ICSI)は、顕微鏡下で1個の精子を卵子に直接注入する方法で、精子の数が極端に少ない場合や運動率が低い場合に選択されるのが一般的です。
どちらを選択するかは、精液検査の結果や過去の治療歴をもとに医師が相談します。
体外受精の流れ
体外受精は以下の段階を経て進みます。
まず排卵誘発剤を用いて複数の卵子を育て、十分に発育した段階で採卵手術を実施します。
楠原ウィメンズクリニックでは超急速ガラス化保存法(Vitrification法)を採用しており、得られた良好な胚を凍結保存することも可能です。
採卵後は受精・培養を経て、適切な発育段階に達した胚を子宮に移植します。
移植後約2週間で妊娠判定を行い、血中hCGの値から妊娠の成立を確認します。
培養士が毎日の培養状態を医師に報告する体制を整えており、医師と培養士がそれぞれの専門的視点から胚の状態を検討する仕組みです。
体外受精の成功率は、こうした培養室と医師の連携体制によって左右される側面が大きいといえるでしょう。
ステップアップのタイミングをどう判断する
不妊治療で悩ましいのが、「いつ次のステップに進むべきか」という判断です。
目安としては、タイミング法は3〜6周期、人工授精は4〜6回とされていますが、年齢や原因によって柔軟に判断しましょう。
たとえば、35歳以上であればタイミング法を長期間続けるよりも、早めに人工授精や体外受精へ移行するほうが合理的な場合が多いです。
40歳以上の方であれば、検査結果次第で初診からいきなり体外受精を提案されることもあります。
日本産科婦人科学会のデータでも、体外受精の妊娠率は35歳を境に低下し始め、40歳を超えると急激に下がることが報告されています。
「もう少し一般不妊治療を続けたい」という気持ちと、「年齢的に早めにステップアップしたほうがよいのでは」という焦りの間で揺れる方は少なくないはずです。
楠原ウィメンズクリニックでは体外受精セミナーを定期開催しており、治療の詳細やスケジュール、費用について事前に情報を得たうえで判断できる環境が整っています。
ステップアップの決断は、正確な情報と医師との十分な対話のうえに成り立つものです。
不妊治療の保険適用と費用の目安
2022年4月から不妊治療の保険適用範囲が大幅に拡大されました。
タイミング法や人工授精といった一般不妊治療に加え、体外受精・顕微授精などの生殖補助医療も保険の対象となり、窓口での自己負担は原則3割に軽減されています。
ただし、生殖補助医療の保険適用には条件があります。
治療開始時点で女性の年齢が43歳未満であること、胚移植の回数が40歳未満は通算6回、40〜43歳未満は通算3回までという制限が設けられています。
なお、タイミング法や人工授精には年齢制限・回数制限はありません。
回数のカウント対象は胚移植のみで、採卵回数は含まれない点も覚えておくとよいでしょう。
保険適用になったことで、かつては数十万円かかっていた体外受精の1周期あたりの費用が大幅に軽減されたのは間違いありません。
高額療養費制度を活用すれば、1か月あたりの自己負担額を所得に応じた上限額に抑えることも可能です。
過去12か月に3回以上自己負担が上限に達した場合は「多数回該当」が適用され、さらに負担が軽くなる仕組みもあります。
一つ注意しておきたいのが、保険診療と自費診療の併用(混合診療)が原則認められていない点です。
保険適用外の先進医療との併用は認められていますが、それ以外の自費診療を組み合わせた場合、保険適用分を含めた全額が自己負担になるため、治療方針を決める際には医師と十分に確認しておきましょう。
楠原ウィメンズクリニックは生殖補助医療実施医療機関として認定されており、保険適用での不妊治療に対応しています。
先進医療の併用も可能で、東京都では2026年度より都内在住の方向けに不妊治療の助成金の拡大がされました。
仕事と不妊治療を両立させるために
不妊治療で意外と負担になるのが、通院のスケジュール管理でしょう。
タイミング法や人工授精では月経周期に合わせた通院が必要で、排卵日の前後には急な来院を求められることもあります。
体外受精になると、採卵周期中は3〜5回程度の通院が必要になるのが一般的です。
「仕事があるから通えない」という理由で治療を諦めてしまう方もいますが、クリニック選びの段階で診療時間やアクセスを確認しておくことで、両立のハードルは下がります。
銀座駅A1出口すぐの立地にある楠原ウィメンズクリニックは、平日夜20時まで診療を実施しているため、仕事帰りの通院にも対応しやすい環境が整っています。
土日も診療を行っており、平日に休みを取りにくい方でもスケジュールを組みやすいでしょう。
また、不妊治療は精神的な負担も決して小さくありません。
治療がうまくいかないとき、ステップアップを提案されたとき、費用面での不安が大きくなったときなどです。
そうした局面で信頼できる医師やスタッフに相談できるかどうかは、治療を続けるうえでの大きな支えになるでしょう。
楠原ウィメンズクリニックでは培養士からの説明機会も設けており、治療の過程で生じる疑問に対して多角的な視点から回答を得られる体制になっています。
不妊治療は夫婦二人で取り組むもの
不妊治療の流れを理解するうえで忘れてはならないのが、「不妊治療は女性だけのもの」ではないという視点です。
男性側の検査は精液検査が基本ですが、検査の結果によっては泌尿器科的な治療が必要になる場合もあります。
楠原ウィメンズクリニックでは男性不妊にも対応しており、精液検査から治療方針の相談まで一つのクリニックで完結できる体制を整えています。
パートナーと一緒に治療に臨める環境は、精神的な支えという面でも大きな意味を持つでしょう。
楠原ウィメンズクリニックで不妊治療の相談を
不妊治療は、検査から始まりタイミング法、人工授精、体外受精・顕微授精へと段階的に進んでいきます。
ただし、年齢や原因に応じた柔軟な治療計画が重要であり、画一的な「順番どおり」にこだわる必要はありません。
楠原ウィメンズクリニックは、1996年の開業以来、多くの不妊患者の診療にあたってきた実績を持つ銀座のクリニックです。
日本産科婦人科学会認定産婦人科専門医・日本生殖医学会生殖医療専門医が在籍し、初期の不妊検査から体外受精・顕微授精まで幅広い治療法をご提供しています。
銀座駅A1出口すぐの立地で、平日夜20時まで診療しており、初めての方はWebシステムから予約を取ることも可能です。
「不妊かもしれない」と感じたら、まずは一歩踏み出してみてください。
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